私の両親が脳梗塞に掛かり、それまでわたしには無縁だった介護も現実的な問題となりました。
脳梗塞は誰にでも起きうる大変厄介な生活習慣病です。
脳梗塞にならないためには、その前兆である動脈硬化にならないことが重要です。
<動脈硬化とは?>
加齢と共に、動脈は分厚くなり、硬くなり、弾力性がなくなります。
動脈硬化が進行すると、脳血管疾患、心疾患などを発症して、死亡、介護に直結するリスクが高まります。
動脈硬化はゆっくりと進行しますが、同じ年齢であっても、動脈硬化の進行度合いは、人によって全く異なります。
<心筋梗塞、脳梗塞の若年化!>
心筋梗塞、脳梗塞になる年齢が下がり、30-50歳の患者が急速に増加しています。
と言うことは、心筋梗塞、脳梗塞の一歩前「動脈硬化」には、多くの人がなっているはず!
動脈硬化の進行は、食生活、運動、睡眠、喫煙、メンタル面など、生活習慣に大きく影響しますので、早期死亡、早期介護を避けるためにも、生活習慣を改善することが重要です。
20歳台のうちから、食事、運動など、生活習慣をより良くすることが重要です!
<動脈硬化に起因する主な病気>
*脳血管疾患(脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血)
*心疾患 (心筋梗塞、狭心症)
*大動脈瘤
*腎不全
*その他、糖尿病、アルツハイマー型認知症のリスクも高まります。
<動脈硬化の種類>
(1)コレストロール等がプラークとなって血管壁に溜まり、動脈壁が厚くなる。
(2)血管壁が傷付き、血栓が出来て、血管が塞がる。
(3)動脈の中膜にカルシウムが溜まり、石灰化する(硬くなる)。
<動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞になり易い人>
*喫煙
*糖尿病、メタボ
*高血圧
<避けるべき生活習慣>
(1)腸内環境を悪化させる食生活
(2)運動不足
(3)睡眠不足
(4)喫煙、受動喫煙
<シンガポールでの調査結果>
ファーストフードを1週間に2回食べると、心筋梗塞のリスクが 50%高まる。
ファーストフードを1週間に4回食べると、心筋梗塞のリスクが 80%高まる。
心筋梗塞のリスクが高まるということは、他の生活習慣病のリスクも高まると考えられます。
また、「夜間勤務者は血管内皮機能が下がる」という調査もあり、深夜のパソコン・ゲーム・飲み会、寝不足に注意が必要です。
<動脈硬化、脳血管疾患、心筋梗塞になるメカニズム>
悪玉コレステロール(LDL)、中性脂肪が多い。
⇓
LDLが血管の内皮に沈着する。
⇓
LDLが酸化して、酸化LDLになる。(中性脂肪が多いと、LDLが酸化しやすい)
⇓
マクロファージが酸化LDLを食べて、肥大化してプラークになる。(動脈硬化)
⇓
脳梗塞、くも膜下出血、脳内出血、心筋梗塞、腎不全
(肥大化したプラークが破れ、血栓ができ、血栓が詰まると致命的発病)
<動脈硬化の弊害>
動脈硬化(血管が詰まる。固くなる。)
⇓
毛細血管、臓器に血液が行き渡らず、酸素や栄養が不足する。
酸化ストレスが増える。
高血圧により血管に負担が掛かる。
⇓
臓器の働きが悪化し、生活習慣病のリスクが高まる。
*心疾患(狭心症、心筋梗塞など)
*脳血管疾患(脳梗塞、脳出血など)
*腎臓病
<動脈硬化にならない生活習慣> (*)クリックしてご覧下さい!
(1)食生活
・腸内環境を整える。
・抗酸化物質の豊富な食品を摂る。
(2)適度な運動
・歩行習慣。(食後でもOK)
(3)心の健康
・リラックスする。
・ストレスを溜めない。
(4)睡眠
・平均睡眠時間7~8時間。
(5)禁煙
食事、運動など、生活習慣を改善することが重要です!
「いつから改善しますか?」
「今でしょう!」