次世代医療「機能性医学」について、2013年度「日本抗加齢医学会総会」でも、テーマのひとつとして取り上げられていました。
米国では広まりつつある「機能性医学」は、医療費がパンク状態の日本において、近い将来、必要不可欠になると考えられます。
<次世代医療「機能性医学」とは?>
現在日本の医療は、発症原因に着目する対症療法がメインで、薬を使って治療することから、医療費は膨大です。
機能性医学とは、慢性疾患に対して、発症原因に着目しながらも、生活習慣(食生活、運動)に原因はないか、胎生期から現在まで心身ともに影響がなかったかなど、患者の完全なストーリーが明らかにして、改善可能な生活習慣を医者と患者が一緒に作り、根本治療を目指すものです。
<病気の現象を木に例えると>
木に例えるなら、病気の現象は、枝葉。
病気の根本原因は根っこ。食事、代謝、デトックス、酸化ストレスが悪化している。
根っこに近いところを改善していくのが、次世代医学、「機能性医学」。
米国の進化した医療機関では、各々の症状(腰痛、頭痛)に対して、根っこを調べる診断システムを持っている。
バックグラウンドがあって、全段階で何らかの条件・トリガーがあって、症状が出ている。
<風土や文化の違いを理解することが重要>
風土や文化の違いで、対策を講じる、患者にとって、文化的にあったものを選択してあげることが重要。
(ベジタリアンにお肉を勧めても難しい。)
その土地で採れる食材を摂ると良い。
慢性疾患と生活習慣病の関係に関する研究が進んでおり、明らかになりつつあります。
機能性医学は、抗加齢医学を進化させた医療ですので、注目したいと思います。